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今回は糖尿病性神経障害の特徴についてみていきたいと思います。
糖尿病性神経障害は、糖尿病の合併症の中でも最もよく起こるものであるため、適切な知識を入手しておきましょう。
糖尿病性神経障害は神経障害の総称
糖尿病性神経障害は単独の症状を持った病気ではありません。
糖尿病性神経障害は糖尿病が原因として起こる全身の神経障害の総称なのです。
つまりどのような役割を持つ神経に障害が起こるかによって具体的な症状は変わります。
また糖尿病性神経障害は足の先端から始まり、徐々に脚の付け根に向かって進行する場合があります。
あなたも糖尿病で足を切断するといった話を耳にしたことがあるかもしれませんが、これは足の神経が部分的に死滅し、最終的に細胞が壊死することが原因です。
このように糖尿病性神経障害は、手足の壊死といった重大な結果につながる恐れがあるのです。
糖尿病性神経障害に破壊される神経
ここでは糖尿病性神経障害によって破壊される神経についてみていきましょう。
そうすることで、糖尿病性神経障害の症状を知る手がかりを得ることができます。
全身の神経には大きく分けて以下の2つの種類があります。
- 中枢神経
- 末梢神経
中枢神経とは脳や脊髄など全身を司る働きを持つ神経です。
一方で末端神経とは、中枢神経から全身にくまなく枝分かれした神経です。
さらに末端神経には、以下の3つの種類があります。
- 感覚神経
- 運動神経
- 自律神経
糖尿病性神経障害は末端神経に起こることが多いため、上記の3つの働きが妨げられます。
具体的には、感覚神経に障害が起こると手足に痺れや痛みが発生します。
運動神経に障害が起こると、手足を動かすことができなくなったりします。
そして、自律神経に障害が起こると臓器が正常な働きをすることができなくなるのです。
このように糖尿病性神経症においては、異常をきたす神経が何かによって様々な症状が存在します。
そのため、1つの症状から糖尿病性神経障害であることを発見しにくいのも、この病気の特徴です。
今回は糖尿病性神経障害について紹介しました。糖尿病性神経障害は、最悪の場合は手足を切断するなど重大な結果になる恐れがあります。
そのため日頃から自分自身の血糖値を把握し、糖尿病を進行させないことが求められます。