糖尿病性神経障害の改善

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糖尿病性神経障害が起こると、手足の感覚神経が破壊され、大きな傷に気がつかない場合があります。そして、その傷から細菌感染し、手足の細胞が壊死してしまい、切断という重大な結果につながるのです。

今回は、糖尿病性神経障害の改善についてお話しします。
糖尿病の症状が進行している人は、いつ糖尿病性神経障害が起こってもおかしくありません。
そのため自身の体の状態を常にチェックしつつ、改善のための方法を実行していくことが求められます。

糖尿病性神経障害の感覚神経の損傷

前述したとおり糖尿病性神経障害においては、感覚神経が損傷することによって手足の感覚がなくなる恐れがあります。
特に恐ろしいのは足の裏です。
例えばガラスを踏んでしまったり、錆びた釘などを引っ掛けてしまったりした場合、通常であれば足の裏に痛みが発生して傷があることに気が付きます。

しかしながら、糖尿病性神経障害によって足の裏の感覚が麻痺してるような場合は、これらの傷に気づくことができないのです。
その結果、気付かずに放置された傷から細菌感染し、最終的には細胞が壊死するといった恐れがあります。

このように糖尿病性神経障害は、足の裏にできた小さな傷が命にかかわる恐れがあるのです。
そのため、糖尿病の症状が進行している人は、日頃から自分の体をチェックし、手足の末端などに麻痺が起きていないかを確認していきましょう。

糖尿病の改善

また糖尿病自体を改善していくためには、食生活の見直し有酸素運動が大切です。

ビタミン、ミネラル、食物繊維を摂ろう

食生活の改善としては、摂取する炭水化物を減らし、ビタミン・ミネラル・食物繊維・タンパク質といったものを摂取していく必要があります。
炭水化物とはすなわち糖のことです。炭水化物を摂取することによって、体内に糖が蓄積され、それが血液の中に高濃度で流れ込むことによって糖尿病が進行していきます。

つまり、あなたが毎日口にする食べ物が、あなたの糖尿病を進行させているといって過言ではないのです。
このような状況を改善するためには、炭水化物の摂取量を大きく減らしましょう。

ただし、炭水化物をゼロにしてしまうと、糖に対する欲求が過度に高まり、最終的に炭水化物をどか食いしてしまう恐れがあります。
そのため、朝だけは炭水化物を摂るなどとルールを決めて、炭水化物の削減に取り組みましょう。

有酸素運動をしよう

有酸素運動は糖や脂肪をよく燃やします。そのため体力に自信のある人は食生活の改善とともに定期的な有酸素運動を行うと、糖尿病の症状を大きく改善することができます。
ただし、高齢などの理由により体力がない人は簡単なストレッチだけでも構いません。

自分自身に無理のない範囲で有酸素運動を継続し、体内に蓄積された糖分を燃やしていきましょう。
こうした地道な取り組みが糖尿病を改善することにつながっていきます。

まとめ
今回は糖尿病性神経障害の改善についてみていきました。前述したとおり、足の裏などが麻痺することによって小さな傷から細胞の壊死が起こる恐れがあります。

糖尿病の症状が進行している人は、日頃から目に見えない部分をチェックして麻痺がないかなども確認していきましょう。また糖尿病自体の改善については、食事で摂取する糖を減らし、有酸素運動を定期的に行うことで実現することができます。

糖尿病性神経障害の治療

2018.09.14

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