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花粉症が近年増加傾向にある背景には、戦後復興のためにスギを植林したことに始まります。
現在、成木となったスギの木は活発に花粉を撒き散らしていており、国としても問題視しているのが現状です。
ヒノキも木材としての人気が高まったことで積極的に植林されるようになり、原因因子自体が身の周りに増えたことが、一番の問題として挙げられています。
他にも花粉症の原因としては、食生活の変化・大気汚染・不規則な生活習慣などがあります。
日本は他の発展途上国と比べて開発が進んでいる分、それに伴う悪影響により、花粉症の発症率が増加しているとも捉えられるわけです。
ここで注目したいのが「活性酸素」の存在です。
人は呼吸をすることで体内に酸素を取り入れて、血液を通じて体の隅々までさまざまな栄養素を届けています。
しかし酸素を取り入れることで、体内でその一部が他の電子・イオンなどと結合を起こし、活性酸素へと変化する反応も起こります。
活性酸素は、体内に侵入しようとした細菌・ウイルスと戦う働きがあり、血液中の白血球を通じて血管内に入って免疫機能を維持する働きに携わっています。
こういった良い影響もあるのですが、活性酸素は酸素以上に酸化力が強い物質であるために、その点が問題になっているわけです。
活性酸素が増えると
体内に活性酸素が増えてしまうと、どのような悪いことが起こるのでしょうか?
活性酸素は、基本的には体に害のあるものを攻撃する一方で、増えすぎることで正常な細胞をも攻撃してしまう性質があるのです。
これによって、体の細胞が錆びて体の機能を衰えさせてしまうのです。
- 動脈硬化・心筋梗塞・脳血管障害といった、生活習慣病のリスクが上がる。
- コラーゲン組織が破壊されて皮膚のシワが目立つようになる。
- 視力が下がり白内障などの目の病気にかかりやすくなる。
- 脳の脂質の部分が酸化することが、認知症の原因の1つとして考えられている。
- 免疫力が低下して、病気や風邪にかかりやすくなる。
ザッと挙げただけでも、たくさんの体への悪影響を生じていることが分かりました。そして、活性酸素が過剰発生してしまう原因として考えられているのが、驚くべきことに、近年の日本人の生活習慣に関わるものなのです。
以下に、その具体例を挙げてみました。
- 日本の食文化に、脂っこい・味の濃い食品が増えてきたこと
- 工場や機械から、長期的に見て人体へ悪影響のある物質を放出していること
- 睡眠不足や不規則勤務により、生活リズムが乱れがちであること