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しかしながら、老人性痴呆症になっても病状の進行を遅らせることはできます。
そして、適切な治療方法を用いて症状を遅らせていくことで、長く日常生活を一般人と同様の形で送ってことができます。
また老人性痴呆症には介護がつきものですが、症状を遅らせることは介護者の負担を軽減することにもつながります。
老人性痴呆症の代表的な症状とは
老人性痴呆症の治療については以下の2つが代表的です。
- 薬物治療
- リハビリテーション
以下ではそれぞれの治療法について具体的に見ていきましょう。
薬物治療
薬物治療は、老人性痴呆症の進行を抑えたり、脳の特定の機能の低下を遅らせたりする目的で行われます。
現在日本で使用されている老人性痴呆症に対する薬は4種類あり、スムーズな情報伝達を助けるものと、情報伝達を整えるコンセプトのものが存在します。
これらは医師の診断によって、それぞれの患者に最も適したものが処方されていきます。
リハビリテーション
リハビリテーションにおいては、老人性痴呆症の進行によって失われてしまったり、低下してしまったりした機能を回復させる試みが行われます。
老人性痴呆症が重度の状態などは簡単な計算や日常的な動作すら難しくなってしまいます。
しかしながら、それら自体は必ずしも難しい動作ではないのです。そのため、リハビリテーションを用いて、失われてしまった機能を根気強く回復していくといった措置が取られることが多くなっています。
また、過去の思い出を語ることで、それに紐づいた記憶を呼び起こすといったような治療も用いられることがあります。
脳の機能が複雑に絡み合ってるため、特定の機能が失われたとしても、他の機能からその他の機能を呼び起こすこともできるのです。
このように老人性痴呆症に対するリハビリテーションは、幅広く行われています。
家族が無理をしないことも大切
老人性痴呆症が重度になると、日常生活を送ることすらままならなくなっていってしまいます。
そのため、老人性痴呆症については、家族によるケアが非常に重要となってきます。
しかしながら日常生活を送ることができなくなってしまった大人1人を介護していくことは、血の繋がった家族であっても必ずしも容易なことではありません。
そのような際は、専門医のアドバイスを受けたり、ケア施設を積極的に利用したりして、介護を行う人が鬱状態にならないような心遣いをすることが必要でしょう。
そうすることで長期的に介護を行うことができ、患者および介護者それぞれがストレスをためることなく生活していくことができます。
老人性痴呆症には薬物治療とリハビリテーションという2つの治療方法が存在します。リハビリテーションについては、本人も当然に大変ですが、それを支える家族にも大きな負担が発生します。
家族に過度な負担を発生させないためには、ケア施設を積極的に利用するなどの対策をとりましょう。そうすることで根気が必要な老人性痴呆症に対する治療を長く続けることができます。
