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では、これらの脳梗塞の症状はどのようにして治療されていくのでしょうか。
今回は、脳梗塞の治療方法について見ていきたいと思います。
脳梗塞に効果的な3つの治療法
脳梗塞の治療方法には原則として以下の3つが存在します。
- 薬物治療
- 手術
- リハビリテーション
これらは、脳梗塞が起きてからの時間や脳梗塞によりどのような機能が失われたかにより選択されていきます。
以下では、それぞれの治療方法について詳しく見ていきましょう。
薬物治療
脳梗塞に対して薬物治療を行う場合、血栓溶解薬という血管の中にできた血栓を溶かす薬を用います。
また、抗凝固剤という血液が固まるのを防ぐ薬を用いる場合もあります。
さらに、同様の効果を持つものとして抗血小板剤という、血液を固まらせる働きをする血小板の作用を阻害する薬が用いられる場合もあります。
これらの薬物治療は、原則として重篤な脳梗塞が起きる前の段階で用いられます。
つまり、このままでは詰まってしまう状態にある脳の血管を改善するために薬物治療が用いられるのです。
手術
脳梗塞に対しては、手術が行われる場合もあります。
手術の種類としては以下のものがあります。
- 頸動脈内膜切除術
- 脳血管バイパス術
- 血管内ステント留置術
手術は脳の血管の状態を直接的に改善させる目的で行われます。
ただし、体への負担は大きくなります。
リハビリテーション
脳梗塞が重篤な段階に入ってしまい、後遺症として言語障害や体の麻痺が起きた場合、リハビリテーションを用いてそれらの体の機能を回復する試みが行われます。
リハビリには、大まかに以下の3つの両方があります。
- 作業療法
- 理学療法
- 言語療法
リハビリによる治療は、根気強く続けることが必要となってきます。
脳には失った機能を他の部位を用いてカバーする働きがあるため、長い時間をかけてそれを実現していくことが求められるのです。
また、リハビリは脳梗塞の症状が起きてからなるべく早く始めた方が、結果的に大きな効果を得られる場合が多くなっています。
このように、脳梗塞の治療には大きく3つのものがあります。薬物治療と手術は、脳の血管の状態を改善するものですが、リハビリテーションは起きてしまった言語障害や麻痺を回復していくものとなっています。
どの治療方法も重大なものであり、体に大きな負担がかかります。そのため、脳梗塞については、普段の生活の中から血管の健康を心がけて、予防していくことが求められます。